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2018.09.18スタッフブログ

今月お薦めの1枚~ソニー・クラーク “クール・ストラッティン”

ジャズ・ピアニストがリーダーのアルバムは、トリオ編成のものは数多く有るものの、管楽器を加えたカルテットやクインテットのものはかなり少なく、これはベースやドラム(若しくはベースとギター)とだけのトリオ編成の方がジャズピアノと親和性が高いからではとも言われています。

しかし数少ないジャズ・ピアニストがリーダーでフロントに管楽器を据えたトリオ以外の編成のアルバムにも名盤と呼ばれるものはいくつか有り、今月はその中から、ジャズ・ピアニスト ソニー・クラークがリーダーを努め、トランペットにアート・ファーマー、サックスにジャッキー・マクリーン、リズムセクションにはベースにポール・チェンバース、ドラムにフィリー・ジョー・ジョ-ンズと、当代の名手ばかりを迎えたアルバム「クール・ストラッティン」をご紹介したいと思います。

リーダーのソニー・クラークは1931年7月にアメリカ ペンシルバニア州で生まれ、4歳で早くもピアノを始め、ハイスクール時代には、ピアノの他にヴィブラフォンも演奏。1951年には西海岸を拠点に本格的にプロとしての音楽活動を開始するやいなや、ビリー・ホリデイやソニー・ロリンズ等著名アーティストとの共演で頭角を現し、その後1957年に拠点をニューヨークに移し、同時期にブルーノートと契約。何枚かのリーダー・アルバムを発表。サイドマンとしても重宝され、リー・モーガンの『キャンディ』やデクスター・ゴードンの『ゴー!』等、多数のアルバムに参加し、名声を博しましたが、残念なことにその絶頂期の1963年1月に薬物の過剰摂取により31歳の若さで亡くなりました。




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ソニー・クラーク


クール・ストラッティン


Sonny Clark


Cool Struttin'


1958年に録音、発表されたこのアルバム「クール・ストラッティン」の収録曲4曲の内、タイトル曲「クール・ストラッティン」と「ブルー・マイナー」の2曲はソニー・クラークのオリジナルで、ジャズピアニストとしてだけでなく、作編曲家としての才能をいかんなく発揮した作品と言われています。

発表直後は、本国アメリカでもこれだけの名手ばかりの参加メンバーによるアルバムですから勿論一定度は注目されたものの、とりわけ日本での人気が高く、ジャズ喫茶で頻繁に流されました。しかしその後本国アメリカではヒットに結びつかず、このアルバムのレーベル ブルーノートの創設者アルフレッド・ライオンは、日本から本作の注文が殺到したことを不思議に思っていたという逸話も残っているくらいです。

多分これは名手達による演奏の素晴らしさはさる事ながら、「クール・ストラッティン」や「ブルー・マイナー」等の収録曲のやや哀愁を帯びたメロディや、それに反しインパクトの有るジャケット写真が、日本人に受け入れたれたのではと言う説も有ります。

ソニー・クラーク没後も日本でのこのアルバムの人気は高く、没後20年以上を経過した1986年の第1回マウント・フジ・ジャズフェスティバルでは、トランペットにアート・ファーマー、サックスにジャッキー・マクリーンと、二管のフロントラインにオリジナルメンバーを迎えたトリビュートバンドが『クール・ストラッティン再現セッション』を行ない、会場は大いに盛り上がったと言います。

タイトル曲の「クール・ストラッティン」は、ジャズの即興演奏のレッスンでもよく取り上げられるブルース形式の曲ですし、何よりピアノはソニー・クラーク、トランペット アート・ファーマー、サックス ジャッキー・マクリーン、ベース ポール・チェンバース、ドラム フィリー・ジョー・ジョ-ンズと名手ばかりによる演奏ですので、現在 当音楽院でジャズピアノやサックス、トランペット、ベース、ドラムのレッスンを受けている方や、これから当院でこれらの楽器のレッスンを受けようと思っていらっしゃる方にも、このアルバムは参考にして頂けるのではと思います。

 

 
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