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2019.06.13スタッフブログ

今月のお薦めの1枚:ジャズ・器楽編~ロイ・ハーグローブ “アプローチング・スタンダーズ(Approaching Standards)”

今月のお薦めの1枚~ジャズ・器楽編は、ジャズ・トランペットの世界で、10代後半で早くもニューヨークのジャズ・シーンでプロとしての活動を始めて以降、世界中のファンから高い評価を受け一気にスターダムに駆け上ったものの、昨年2019年に長年患っていた腎臓病で、49歳の若さで亡くなったロイ・ハーグローブの遺した数多くのアルバムの中から、 「アプローチング・スタンダーズ(Approaching Standards)」を選びご紹介したいと思います。

ロイ・ハーグローブは、1969年にUSAテキサス州ワコで生まれました。9歳の時に家族と共に同州のダラスに転居し、そこでトランペットを学び始めましたが、丁度在籍していた高校に、ジャズ・トランペットの世界で既に著名アーティストになっていたウイントン・マルサリスが訪問し大きな感化を受けます。またウイントン・マルサリス自身も、ロイ・ハーグローブのトランペット奏者としての才能をそこで見出していた様です。  高校卒業後は、ボストンのバークレー音楽院に入学しますが、その頃からニューヨークのジャズ・シーンで多くのジャム・セッションに参加する活動を始めていたことも有り、ロイはニューヨークに在る、ジャズ分野のコースをアメリカで最初に開設したと言われている、ニュースクール大学に転校します。そして19歳の時に早くもジャズ・アルト・サクソフォン奏者ボビー・ワトソンのアルバムの録音に参加し、そして20歳の1990年には、初リーダーアルバム「Diamond in the Rough」を発表しています。   その後も、その高い演奏力や音楽性を認めた、レジェンドと呼ばれる様なアーティスト達から次々と共演の声が掛かり始め、実際にソニー・ロリンズ、フレディー・ハバード、ジャッキー・マクリーン、ジョー・ヘンダーソン、ベニー・ゴルソン、ジョニー・グリフィン、ハンク・ジョーンズ、ジミー・コブ、ハービー・ハンコック、オスカー・ピーターソン等と共演を果たしています。特にソニー・ロリンズは共演を通じロイ・ハーグローブを高く評価し気に入って、ロイの名前をそのままタイトルにした曲を捧げた程でした。

またこの頃から作曲活動も始めており、ウイントン・マルサリス率いるジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラのために「The Love Suite: In Mahogany」 を作曲し、この曲は1993年に初演されています。

その翌年の1994年にはジャズ・レーベルの名門ヴァーヴ・レコードと契約すると、ジョー・ヘンダーソン、スタンレー・タレンタイン、ジョニー・グリフィン、ジュシィア・レッドマン、ブランフォード・マリサリスと言う名だたるジャズ・サクソフォン奏者との共演で「With the Tenors of Our Time」を、また人気ベーシスト クリスチャン・マックブライドと実力派ピアニスト ステファン・スコットとのトリオ編成で「Parker's Mood 」等の意欲的作品を立て続けに発表して行きます。

その後もロイは「ロイ・ハーグローヴ・クインテット」、「ロイ・ハーグローヴ・ビッグバンド」「RHファクター」の三つのバンドのリーダーを兼ねながら、ジャズのメイン・ストリームでの活動を中心にしながらも、ソウルやファンク、ヒップホップ、そしてラテン等の分野にまで精力的に活動の域を拡げ、これらの分野での著名アーティストとの共演も重ね、幅広く名声を確立して行きます。 実際にロイが設立したアフロ・キューバンのビッグバンド「Crisol」のアルバム「Habana(ハバナ)」は、1998年にベスト・ジャズ・ラテン・アルバム部門でグラミー賞を受賞した他、ジャズのメイン・ストリームの方でも、ハービー・ハンコックやマイケル・ブレッカーを共演者に迎え制作したアルバム「Directions in Music: Live at Massey Hall」 で、2002年には、ベスト・ジャズ器楽部門でグラミー賞を受賞しています。

今回ご紹介する「アプローチング・スタンダーズ(Approaching Standards)」は、共演者には人気ジャズ・ベース奏者クリスチャン・マクブライドやベテラン・ジャズ・ピアニスト ジョン・ヒックス、同じくベテラン・ジャズ・ドラマー ビリー・ヒギンズ、アル・フォスターらを迎え制作されたアルバムで、「セプテンバー・イン・ザ・レイン(September In The Rain)」「ウィスパー・ノット(Whisper Not)」「ファッツ・ニュー(What' New)」などのスタンダード曲ばかり全10曲の構成になっています。

 

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Roy Hargrove


ロイ・ハーグローブ


Approaching Standards


アプローチング・スタンダーズ


このアルバムは、ロイ・ハーグローブが、ソウルやファンク、ラテン等の分野にまで活動の領域を既に拡げていた1090年代に、敢えてジャズのメイン・ストリームの分野での言わば王道的なアルバムで自分の音楽を改めて世に問うかの様に、ジャズのスタンダード曲ばかりが演奏・収録されています。

発売元レコード・レーベルはRCAで、共演者には管楽器セクションはトロンボーンに長年の盟友フランク・レイシー、サクソフォンにはラン・ブレーク、そしてリズム・セクションは、ベースには現在ジャズ・シーンで最も人気の有るジャズ・ベース奏者クリスチャン・マクブライド、ピアノにはベテラン・ピアニストとして長年ジャズの歴史に名を刻んで来たジョン・ヒックスと実力派ピアニスト ステファン・スコット、ドラムにはベテラン・ジャズ・ドラマー ビリー・ヒギンズとアル・フォスター等と言う様な豪華アーティスト陣を迎えて来ています。

収録曲はアルバム・タイトルにも示されている通り、スタンダード曲ばかりで、ジョージ・シアリングやダイナ・ワシントン始め多くのジャズ・ピアノやジャズ・ヴォーカルのアーティストにより演奏されて来た「セプテンバー・イン・ザ・レイン(September In The Rain)」、ジャズ・サクソフォン奏者ベニー・ゴルソンの名曲でその後多くのアーティストの演奏でスタンダード曲にまでなった「ウィスパー・ノット(Whisper Not)」、ジャズ・ベース奏者ボブ・ハーガードが30年代に作曲し、やはりその後数多く演奏されたことでスタンダード曲になった「ホワッツ・ニュー(What' New)」などのスタンダード曲ばかり全10曲の構成になっています。

BarBarBar音楽院は、長年ジャズの街横浜で現役一流ジャズ・アーティストの講師陣によるレッスンを提供して参りましたが、今当院でジャズ・トランペット、ジャズ・ピアノ、ジャズ・ベース、ジャズ・ドラムやジャズ・サクソフォン等のレッスンを受けている方、そしてこれから当院でこれらの楽器のレッスンを受けようと思っていらっしゃる方にも、このアルバムはジャズ・スタンダードばかり収録されていますので、ご参考用に是非お薦めしたいと思います。

< 収録曲リスト>

  • Easy To Remember

  • Ruby My Dear

  • Whisper Not

  • What's New

  • September In The Rain

  • You Don't Know What Love Is

  • End Of A Love Affair

  • Things We Did Last Summer

  • Everything I Have Is Yours / Dedicated To You

  • My Shining Hour


    
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