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2019.09.12スタッフブログ

今月お薦めの1枚: ジャズ・ヴォーカル編~ランディ・クロフォード「ライブ・ウイズ・ジョー・サンプル」

今月のジャズ・ヴォーカルのお薦めの1枚は、60歳代後半になった今でも現役で、1970年代初頭のデビュー以来、長年ジャズ・ヴォーカルとリズム&ブルースの両方の世界で活躍して来た ランディ・クロフォードが、これ迄発表して来た彼女の20枚以上のアルバムから、2012年に発表した「ライブ・ウイズ・ジョー・サンプル(Live with Joe Sample)」を選びご紹介したいと思います。

ランディ・クロフォードは1952年にジョージア州メイコンで生まれました。 若い頃から歌の才能を発揮していた様で、10代後半には既にプロの歌手として活動を始めており、国内ではオハイオ州のシンシナティ、そして国外でも南フランスのリゾート地サントロペのジャズ・クラブ等で歌っていました。

その後はニューヨークで、アルトサクソフォン奏者のキャノンボール・アダレイやギタリストのジョージ・ベンソン等の著名ジャズ・アーティストと共演する機会に恵まれ、徐々に人気と名声を確立していきます。そして彼女の評判を聞きつけた当時の有力レコード会社コロンビア・レコードとの契約を獲得し、1972年20歳の時には早くもデビュー・レコード「Knock on Wood」を発表します。 そしてニューヨークでの共演でランディ・クロフォードの歌手としての才能を高く評価していたキャノンボール・アダレイからは彼のアルバム「Big Man: The Legend Of John Henry」への参加を誘われ、このアルバムに歌手として参加し録音を残しています。

その後の1970年代は様々なジャズ・アーティストとの共演だけでなく、ソウル・ミュージックの大御所ジェイムス・ブラウンとの共演でも名高いジャズ・ファンク・トロンボーン奏者フレッド・ウエズリーのバンドへの参加や、英国のプログレッシブ・ロックの人気バンド’ジェネシス’のギタリスト スティ―ブ・ハケットのリーダー・アルバムへの参加等 様々なジャンルにも活動の領域を拡げ、そして躍進のこの70年代を締めくくるかの様に、1979年にジャズ・フュージョングループ’ザ・クルセイダーズ’のCD「Street Life(ストリート・ライフ)」にゲスト・ヴォーカリストとして参加し、このCDが世界的なヒット作品になったことで名声を更に確しかなものにします。

その後は、デビュー時代からも既に活動していたヨーロッパでも演奏活動を積極的に続け、特にイギリスでのランディの人気は高まる一方で、本国アメリカでの音楽の大きな賞グラミー賞のノミネーションを受けるのは2000年代に入ってからと遅かったのですが、イギリスでは1981年に発表したアルバム「Secret Combination」が、UKアルバムチャートで6週間連続チャートインしたり、1986年発表のアルバム「Almaz」はUKトップテン入りを果たした他、1982年のイギリスの「ベスト女性ソロ歌手賞」を、イギリス籍以外のアーティストとしては比較的稀有な例として受賞しています。

しかし本国アメリカでは1980年代から1990年代にかけ当時契約していたレコード会社ワーナー・プロスよりアルバム発表を続けますが、ジャズや、ランディ得意な多岐なジャンルの分野でもなかなかヒット作品に恵まれず、ようやく1990年代半ばくらいから、アルバム「Naked and True」や、当時イギリスで人気を博していた若手R&Bシンガー ショーラ・アーマとの共演アルバム「You Might Need Somebody」等で、再び世界的な注目を集め初めます。

そして2000年代に入ると、 ランディ・クロフォードは、1979年に世界的ヒットになった「Street Life」で共演したジャズ・フュージョングループ ’ザ・クルセイダーズ’のピアニスト・キーボード奏者のジョー・サンプルとの再共演を本格化させ、2007年にはビートルズの多くの作品が録音・制作されたことで世界的にも有名なロンドンの「アビー・ロード・スタジオ」でスタジオ・ライブ録音のアルバム「Live from Abbey Road」を発表し話題を呼び、その後も同じくジョー・サンプルとの共演作品「All Night Long」が2007年の、そして「No Regrets」が2009年のグラミー賞にノミネートされ、長年ジャズやクロスオーバーでの分野で活動して来た実力派歌手としてのランディ・クロフォードの世界的評価が再び高まりました。

ランディ・クロフォードは、これまでにジョー・サンプル以外にも、ジャズの分野ではヴォーカリスト アル・ジャロウ、サクソフォン奏者デビッド・サンボーン、R&B、ソウルの分野ではヴォーカリスト ジョニー・ブリストル、ショーラ・アーマ、ポップスの分野ではヴォーカリスト カツーリ・ヘレナ、ロックの分野ではギタリスト スティ―ブ・ハケット等々、非常に多くの分野の多くのアーティストと共演を重ねて来ています。

今月はこの様に長年多岐に渡るジャンルの数多くのアーティストと共演を行い、多くの音楽賞受賞や本国アメリカでもグラミー賞にも2回ノミネートされ、欧米を中心に世界のジャズやR&B、ソウルミュージックのシーンで活動して来たランディ・クロフォードが、これまで発表した20枚以上のアルバムの内から、彼女がジョー・サンプルとの共演作品を中心に世界的に再び注目を集め始めた2000年代以降の2012年に発表したライブ録音アルバム「ライブ・ウイズ・ジョー・サンプル(Live with Joe Sample)」を選びご紹介したいと思います。

 

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ランディ・クロフォード


Randy Crawford


ライブ・ウイズ・ジョー・サンプル


Live with Joe Sample


このアルバムは、2006年『Feeling Good』、2008年『No Regrets』とアルバムでグラミー賞にもノミネートされた、ランディ・クロフォードとジョー・サンプルのコンビによるライヴ・アルバムです。ドラムにはジャズ・フュージョン界では多大な影響力を持つスティーヴ・ガッド、そしてベースにはジョーの息子であるニコラス・サンプルを迎えたシンプルなトリオ編成をバックに、ランディー・クロフォードが伸びやかな声で歌唱を繰り広げており、聴衆の熱気と興奮が伝わって来る様な仕上りになっています。収録曲の方は、ランディ・クロフォードとジョー・サンプルの最初の共演作品「Street Life」は勿論、「Rainy Night in  Georgia」「Almaz」など、多岐に渡るジャンルで活動して来たランディ・クロフォードらしく、ジャズ、ソウル、R&B等のジャンルでのヒット曲を含め、魅力ある曲構成になっています。そしてバックのトリオも、ジョー・サンプルが時にリリカルな、時にソウルフルな独特のスタイルのピアノで彩りを与え、ドラマのスティーヴ・ガッドはバラードでも、スイングでも、エイトビートの曲でも、殆どの曲でブラシを中心に使った独自の奏法で心地良いグルーブ感を与え続け、ランディー・クロフォードをほぼ完璧にサポートしています。


BarBarBar音楽院は、長年ジャズの街横浜で現役一流ジャズ・アーティストの講師陣によるレッスンを提供して参りましたが、今当院でジャズ・ヴォーカルやジャズ・ピアノ、ドラム等のレッスンを受けてけている方、そしてこれから当院でのレッスンを受けようと思っている方には、このアルバムを参考用に是非お薦めしたいと思います。


< 収録曲リスト>

  1. Everyday I Have the Blues

  2. Feeling Good

  3. Tell Me More and More and Then Some

  4. Rainy Night in  Georgia

  5. This Bitter Earth

  6. Me, Myself and I

  7. No Regrets

  8. One Day I’ll Fly Away

  9. Almaz

  10. Street Life

  11. Late Night at Danceland




 
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