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2019.12.26スタッフブログ

今月お薦めの1枚:ジャズ・器楽編~ ジョージ・ケーブルズ “スカイラーク (Skylark) “

今月お薦めの1枚~ジャズ・器楽編は、ジャズ・ピアノの分野で半世紀以上 プロとしてのキャリアを重ね、75歳の現在も積極的に活動中のジョージ・ケーブルズ(George Cables)が、これ迄発表してきた40枚近いリーダー・アルバムの中から、「スカイラーク(Skylark)」を選び、ご紹介したいと思います。

ジョージ・ケーブルズは、1944年にニューヨークで生まれました。最初はピアノ経験の有る母親からピアノの手ほどきを受け、次第に本格的に音楽を勉強したい志を持った後は、地元ニューヨークに有る芸術系の高校 the High School of Performing Arts に進学。その後もやはりニューヨークのマンハッタンに有る芸術系大学 Mannes Collegeで音楽を専攻します。在学中から同地出身の同世代で後に、ジョージ・ケーブルズと同様にジャズ界での著名アーティストになる、ジャズ・ドラマー ビリー・コブハム、ジャズ・サクソフォン奏者のスティ―ブ・グロスマンらと小編成のジャズのバンドを結成し演奏活動をしていた様です。そしてジャズの演奏を本格的に始めたこの頃は、ジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクやハービー・ハンコックから大きな音楽的影響を受けていたと言われています。

そしてプロ・デビュー後は、その端正且つ安定感の有る演奏は、多くの著名アーティストの目に留まることになり、以来ジョージ・ケーブルズは、ジャズ・ドラマー アート・ ブレイキー、マックス・ローチ、ロイ・ヘインズや、ジャズ・トロンボーン奏者カーティス・フラー、そしてジャズ・サクソフォン奏者ソニー・ロリンズ、デクスター・ゴードン、アート・ペッパー、ジョー・ヘンダーソン、ジャズ・トランペット奏者フレディ・ハバード、エディ・ヘンダーソン等の数多くの著名ジャズ・アーティストと次々と共演を重ね、これらのアーティストのリーダー・アルバムにサイド・メンとして名を連ねる様になり、ジャズ界での名声を着実に確立して行きます。

中でもジャズ・サクソフォン奏者アート・ペッパーとは長年盟友として多くの共演を行ない、アート・ペッパーが1982年に亡くなる直前まで、13枚ものアートのリーダー・アルバムにピアニストとして参加しています。またアート・ペッパーの1980年の生前最後になった日本ツアーにも同行し、全国各地でアートの演奏をその端正且つ安定感の有る演奏で献身的に支え、多くのジャズ・ピアノファンの観衆を魅了した様です。

この様に多くのジャズ界の著名アーティストから共演者として好まれ、長年共演活動して来たジョージ・ケーブルズですが、一方でリーダーとしての活動も精力的に行って来ており、主にピアノ・トリオやトリオにサクソフォンやビブラフォン等を加えた編成でのリーダー・アルバムを、1975年にファースト・アルバム" Why Not "を日本のレコードレーベル「Why Not」から発表以来、これ迄40枚以上をリリースして来ています。

これら多くのリーダー・アルバムの中から今回ご紹介する「スカイラーク(Skykark)」は、数多くのジャズの名盤を制作・発表して来たデンマークのジャズ・レコード・レーベル「スティ―プル・チェイス(SteepleChase)」から、1995年にリリースされたもので、全編ピアノ・トリオ編成の演奏が収録されています。

共演のドラマー アルバート・ヒース(Albert )は、サクソフォン奏者ジミーとベース奏者パーシーの二人の兄と共にジャズ界では有名なヒース3兄弟の末弟として1935年にペンシルバニア州フィラデルフィアで生まれました。22歳の時にサクソフォン奏者ジョン・コルトレーンのアルバムに参加して以来、ジャズ・トロンボーン奏者J.J.ジョンソン、 ジャズ・トランペット奏者アート・ファーマー、ジャズ・サクソフォン奏者ソニー・ロリンズ、ベニー・ゴルソン等、数多くの著名アーティストと共演を重ね、ジャズ界での名ドラマーとしての地位を確立しました。 そして84歳の現在でも今尚ニューヨークのジャズ・シーンで、存命のレジェンドの一人として尊敬を受けながら精力的に演奏活動を続けています。

ベースのジェイ・アンダーソン(Jay Anderson)は1955年にカリフォルニア州アップランドで生まれました。カリフォルニア州立大学で学位を得た後にウディ・ハーマンのバンドに参加し本格的にプロとしての活動を開始。以来、チャーリー・パーカーとの共演で知られる実力派ジャズ・トランペット奏者レッド・ロドニーとは長年共演した他、日本人ジャズ・ピアニスト秋吉敏子、ジャズ・トランペット奏者日野皓正、そしてトランペット奏者ランディ、サクソフォン奏者マイケルのブレッカー・ブラザーズ、ヴォーカリストでは女性ジャズ・ヴォーカリストの大御所の一人、カーメン・マックレー、R&Bの分野で活躍していたヴォーカリストのチャカ・カーンや、ジャズ・フュージョン界では人気ジャズ・ピアニストの一人 ジョー・サンプル等、様々なジャンルの数多くの著名アーティストとの共演を重ね名声を確立。 現在も演奏活動を続ける一方、ニューヨークに有るマンハッタン音楽学校の教授として後進の指導にもあたっています。

 

Skylark_(George_Cables_album)



ジョージ・ケーブルズ


George Cables


スカイラーク


Skylark


このアルバムでは、何回か共演したことの有るベーシスト ジェイ・アンダーソンと、ドラマー アルバート・ヒースと言う気心の知れたメンバーと共に、ジョージ・ケーブルズが、リラックスしながらも縦横無尽に高度な演奏を繰り広げ、ジャズ・ピアノ・トリオならではの魅力が感じられる内容になっていると思われます。

収録曲はアルバム・タイトル曲でジャズ・スタンダードのバラードの名曲の一つ「スカイラーク(Skylark)」や、ディズニーの曲で、後にジャズ・スタンダードの一つになった「いつか王子様が(Someday My Prince Will Come)」そして元々はボサノヴァの曲ながら、これ迄数多くのジャズ・アーティストが好んで演奏して来た「カーニバルの朝(Manha De Carnival)」「オルフェのサンバ(Samba De Orfeu)」「フェリシダード(Felicidade)」他全9曲が収録されています。特にこれらボサノヴァの曲では、ラテン系のリズムにも造詣の深いアルバート・ヒースが好演し、ジョージ・ケーブルズの演奏を確実にサポートしているのが印象的と思われます。

BarBarBar音楽院は、長年ジャズの街横浜で現役一流ジャズ・アーティストの講師陣によるレッスンを提供して参りましたが、今当院でジャズ・ピアノ、ジャズ・ベース、ジャズ・ドラムを始め等のレッスンを受けている方、そしてこれから当院でこれらのレッスンを受けようと思っていらっしゃる方にも、このアルバムはジャズのトップ・アーテイストによる、名曲、人気曲を中心とした演奏が収録されていますので、ご参考用に是非お薦めしたいと思います。


< 収録曲リスト>

  1. Fungi Mama

  2. Fee-Fi-Fo-Fum

  3. Manha De Carnival

  4. Skylark

  5. Samba De Orfeu

  6. Someday My Prince Will Come

  7. A Felicidade

  8. Pannonica

  9. Dolahin

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