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2021.08.14ブログ~今月お薦めの1枚ジャズ器楽編

今月お薦めの1枚:ジャズ・器楽編~ワイクリフ・ゴードン「スタンダーズ・オンリー(Standards Only)」

今月お薦めの1枚~ジャズ・器楽編は、1980年代前半からニューヨークのジャズ・シーンでジャズ・トロンボーン奏者としての活動を本格的に開始以来、自己のグループを率いる一方、ジャズ・トランペット奏者ウイントン・マリサリスを始め多くのトップ・アーティストと共演し、現代ジャズ・シーンの第一線で活躍しているワイクリフ・ゴードンが、2006年 43歳の時に発表し、高い評価を得たアルバム「スタンダーズ・オンリー(Standards Only)」を選び、ご紹介したいと思います。

ワイクリフ・ゴードンは1963年にUSAジョージア州ワイネスボロで生まれました。父親は ジョージア州内のいくつかの教会のオルガン奏者を務める傍ら、クラシック音楽のピアニストや指導者としても活動していました。 ゴードンは、1980年に13歳のときに、彼の大叔母から譲り受けた多くのジャズのレコードを聴いている内に、ジャズに興味を持った。その大叔母のコレクションには、コロンビア・レコードが制作した、いろいろなジャズ・アーティストによるジャズの名曲集等が多く含まれていて、その中でも 特に彼はルイ・アームストロングやホット・ファイブズ、ホット・セブンスなどの、1920年代のどちからと言えば古典的なジャズに、最初は惹かれていた様です。

当時、ワイクリフ・ゴードンは地元に近いオーガスタの中学校に通っていて、その学校のバンドにも参加しますが、その中学校のバンド・デイレクターがトロンボーン奏者で有ったので、自然とトロンボーンに興味を持ち、演奏を始めた様です。

その後、ワイクリフ・ゴードンは1984年にオーガスタのバトラー高校を卒業しましたが、在学中に彼は高校全米バンドに参加することになり、ニューヨークで演奏する機会にも恵まれました。

高校卒業後は、フロリダ州に有るA&M大学に進学して音楽を専攻し、大学でのマーチングバンド等でも演奏活動を行っていました。

ワイクリフ・ゴードンは大学卒業後に、プロとしてのキャリアをスタートさせますが、 当時19歳にして自己のリーダーバンドを率いて演奏活動やアルバム制作活動を行いグラミー賞も受賞、既に1流アーティストの仲間入りを果たしていたウィントン・マルサリスのバンドに加入と言う、言わばジャズ・アーティストとして理想的なデビューを果たします。

この様にワイクリフ・ゴードンはジャズ・アーティストとして幸先の良いプロ・デビューをした後も、ウィントン・マルサリスだけでなく、テッド・ナッシュやマーカス・ロバーツ等著名アーティストとも共演を重ね、順調に演奏活動を続けて行きますが、その一方で編曲者としての活動も開始し、1995年には全米公共ラジオ放送の看板ニュース番組「オールシングスコンシッド」の主題歌を編曲したりしました。 その他にも、オーストラリアのジャズ・アーティスト ジェームス・モリソン等とのコラボレーションで編曲活動を行ったり、編曲家としても幅広く活動しています。

その他、10年以上にわたり、ビジュアル・アーティストであり教育者でもある、リーゲル・ランバートと数多くの共同プロジェクトに携わり、音楽以外のアートの分野でも活動を続けて来ています。

そしていろいろなジャンルでの活動にも積極的なワイクリフ・ゴードンは、ディジュリドゥと言う、オーストラリアの先住民アボリジニの伝統楽器の演奏法をマスターし、セロニアス・モンクの曲をカバーしたアルバムも制作しています。

また母国アメリカ以外でも、2000年代に入ってからは、オーストラリア南部で開催されるジャズ・フェステイバル”Generations In Jazz 2016”および”2017”に、2年連続でメイン・ゲストとして出演し、ジェイムス・モリソン等、地元オーストラリアのジャズ・アーティストとも共演し、大きな人気を集めています。オーストラリア以外にも、日本でもファンの多いワイクリフ・ゴードンは何回かの来日公演も果たしています。

そして自己のレコード・レーベルを持ちたい希望を持っていたワイクリフ・ゴードンは、2006年にベーシストのジェイ・レオンハートとのコラボレーションで制作したアルバム「リズムオンマイマインド」のリリースと同時に、ジャズレーベル「ブルースバック」を設立しました。 因みにこの「ブルースバック」というレーベル名は、ワイクリフ・ゴードンのオリジナル曲「I Want My Blues Back」をバックグラウンドで演奏しながら、ジェイ・レオンハートと制作ミーティングしている時に、思いつき名付けた様です。

今回ご紹介する「スタンダーズ・オンリー(Standards Only)」は、これ迄31枚のリーダー・アルバムを制作・発表して来た加入していたワイクリフ・ゴードンが、13枚目とのアルバムとして制作し、Nagel Heyerというドイツのレコードレーベルから、2006年に発表したものです。

このアルバムでは、フロントラインの管楽器は、ワイクリフ・ゴードンのトロンボーンを中心に、トランペットにはランディ・サンケ、サクソフォンにはビクター・ゴインズを迎えた3管編成になっており、リズム・セクションは、今アメリカのジャズ・シーンでは最も人気の有るジャズ・ピアニストの一人エリック・リードを中心にした構成になっています。

OIP


ワイクリフ・ゴードン


Wycliff Gordon


スタンダーズ・オンリー


Standards Only


このアルバムでは、1989年のデビュー以来、ウィントン・マルサリスのバンド等で数多く共演を重ね、気心の知れていた同世代ピアニストで、ソニー・ロリンズ等多くのジャズの巨匠と呼ばれるジャズ・アーティストやクリスチャン・ブライドの様な現代ジャズ・シーンでリーダー格のアーティスト達とも共演を重ね、全米で今最も人気の有るジャズ・ピアニストの一人のエリック・リードや、自己のリーダーバンドだけでなく、ケニー・バロン、テッド・ローゼンタール等、著名ジャズピアニストと共演し、名声と確立して来たベテラン・ジャズトランペット奏者ランディ・サンケ、そしてベースにはロドニー・ホワイテイカー、ドラムにはハーリン・ライリーと、実力派アーティストばかりがしっかりとサポートする中、ワイクリフ・ゴードンは持ち味のダイナミズム溢れる演奏を繰り広げ、得意のボーカルまで披露しています。

BarBarBar音楽院は、長年ジャズの街横浜で、現役一流ジャズ・アーティストの講師陣によるレッスンを提供して参りましたが、今当音楽院でジャズ・トロンボーンやジャズ・トランペット、ジャズ・サクソフォンやジャズ・ピアノ、ジャズ・ベース等のレッスンを受けている方、そしてこれから当院でこれらの楽器のレッスンを受けようと思っていらっしゃる方にも、このアルバムではジャズのトップ・アーテイストが、アルバム・タイトルの通り、スタンダード曲ばかりの演奏が多く収録されていますので、ご参考用に是非お薦めしたいと思います。

 

< 収録曲リスト>

  1. On The Sunny Side Of The Street

  2. Stardust

  3. It Don't Mean A Thing

  4. Georgia On My Mind

  5. Do Nothin Till You Hear From Me

  6. Cherokee

  7. Embraceable You

  8. St. Louis Blues

  9. I Can't Get Started

  10. What Is This Thing Called Love

  11. Mood Indigo

  12. Greensleeves










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