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2021.08.25ブログ〜今月お薦めの1枚 ジャズボーカル編

今月お薦めの1枚: ジャズ・ヴォーカル編~ナンシー・ウイルソン「バット・ビューティフル(But Beautiful) 」

今月お薦めの1枚~ジャズ・ヴォーカル編は、1950年代半ばから2010年代初頭に引退するまでの半世紀以上に渡り、ジャズ・ヴォーカリストとしてアメリカのジャズ・シーンの第一線で活躍し、70枚以上のアルバムを制作・発表し、グラミー賞も3度受賞したナンシー・ウィルソンが、1971年37歳の時に発表したジャズのスタンダード曲が多く収録されたアルバムで、独特の伸びやかな歌唱がジャズ界で高く評価された『バット・ビューティフル(But Beautiful) 』を選びご紹介したいと思います。

ナンシー・ウィルソンは1937年2月20日、オハイオ州チリコシーで生まれました。       製鉄所に勤めていた父タオールデンは、自宅に多くのジャズのレコードを所有しており、幼い頃からナンシー・ウィルソンは、ビリー・エクスタイン、ナット・キング・コール、ダイナ・ワシントンそしてライオネル・ハンプトンのビッグバンド等のレコードを聴いて、自然にジャズに親しんでいった様です。その後は、教会の聖歌隊で歌ったり、夏休みにいつも訪問していた祖母の家でも歌ったりしていて、聴くだけでなく、歌う事にも興味を覚え、 4歳になるまでに、既に歌手になる夢を持ち始めていました。

15歳のとき、地元オハイオ州コロンバスの高校に在学時に、ナンシー・ウィルソンは、地元のABCテレビ局が主催するタレントコンテストで歌手として出場し、優勝しました。優勝者の特典として、週2回同局のテレビ番組SkylineMelodiesへの出演が認められ、この出演を通じ、地元での人気・知名度の高まったナンシー・ウイルソンは、17歳で高校を卒業するまで、オハイオ州コロンバス市内のクラブで歌ったりしていました。

しかしエンターテイナーとしての将来にまだ確信が持てなかったナンシーは、オハイオ州のセントラル州立大学に進学しました。しかし1年間後には中退して当初の歌手になりたいという野心を追い始めることになります。そして1956年19歳の時に、彼女はオーディションを受け、ラスティ・ブライアント率いるキャロリンクラブ・ビッグバンドの専属歌手としてのポジションを獲得しました。そして1956年から1958年まで2年間に、このバンドでカナダと中西部をツアーし、このグループに在籍中に、ナンシー・ウィルソンはドットレコードというレーベルで、キャリア最初のレコード録音も経験しました。

その後、ナンシー・ウィルソンは、当時既に新進気鋭のサクソフォン奏者として地位を確立し始めていたキャノンボール・アダレイに出会うことになりますが、ナンシーの才能を評価した彼は、キャリア・アップのために、ニューヨークに引っ越すことを提案しました。 その提案を受け、ナンシーは1959年にニューヨークに移り、アダレイーのマネージャーを雇い、大手のキャピトルレコードと契約を結ぶことを試みました。一方でニューヨークに到着してから4週間経たない内に、同地の有名クラブ「TheBlueMorocco」から出演オファーを受け、週に4日夜は歌い、日中はニューヨーク工科大学の秘書として働く生活が始まりました。一方マネージャの John Levyは、「Guess Who I Saw Today」、「Sometimes I'm Happy」、およびその他の2曲のデモ音源をキャピトル・レコードに送った結果、ナンシー・ウイルソンは1960年にキャピトル・レコードとの契約を得ることに成功しました。

キャピトル・レコードからのデビューシングル「GuessWhoI Saw Today」は大成功を収め、その成功に気を良くした同レコード・レーベルは1960年4月から1962年7月の間にナンシーウィルソンの5枚ものアルバムを一気にリリースしました。

彼女の最初のアルバム、Like in Loveは、リズムアンドブルースの曲が中心で、このジャンルでも彼女は才能を発揮しましたが、キャノンボール・アダレーは、もう少しジャズやバラードの歌唱にも力を入れた方が良いと提案しました。そして彼らは共演もしばしば行う様になり、1968年にはキャノンボールの代表的ライブアルバムになる「In Person」にもナンシーは出演しました。 この頃からナンシーウィルソンは全米のジャズ批評家の称賛を集める様になり、最有力誌の一つ 「タイム」は彼女について、「彼女はクールで同時にスウィートであり、歌手でありストーリー・テラーでもある」と語り絶賛しています。

その後も、ナンシー・ウイルソンは、キャノンボール・アダレイだけでなく、ジャズ・ピアニスト ハンク・ジョーンズを始め、チック・コリア、ラムゼイ・ルイスやジャズ・サクソフォン奏者ジョー・ヘンダーソン、ジャズ・ベーシスト スタンリー・クラーク等、ジャズ界の第一線で活躍する数多くのアーティストとの共演を重ね、日本を含む世界中でツアーを展開する一方、2008年に81歳の生涯を閉じるまで、70枚以上のアルバムを制作・発表し、グラミー賞も3度受賞しました。

今回ご紹介するアルバム『バット・ビューティフル(But Beautiful)』はナンシー・ウイルソンが37歳の1971年に、1959年のニューヨークでの本格的デビュー以来、契約し所属していたレコード・レーベル キャピトル・レコードから発表されたアルバムで、独特の伸びやかな歌声を駆使しながら、豊かな表現力での歌唱を展開しています。

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But_Beautiful



ナンシー・ウイルソン


Nancy Wilson


バット・ビューティフル


But Beautiful


このアルバムは、ナンシー・ウイルソンが37歳の1971年に発表されたアルバムです。 曲の方は、アルバム・タイトル曲の「But Beautiful」を始め、「Prelude To A Kiss」や、「In A Sentimental Mood」「Easy Living」等スタンダード曲を中心に全12曲が収録されており、ジャズ・ピアニスト ハンク・ジョーンズ、ジャズ・ドラマー グラディ・テイト ジャズ・ベーシスト ロン・カーター等、著名アーティスト達の豪華な伴奏陣をバックに、ナンシー・ウイルソンは持ち味の伸びやかな歌唱を繰り広げています。

BarBarBar音楽院は、長年ジャズの街横浜で、現役一流ジャズ・アーティストの講師陣によるレッスンを提供して参りましたが、今当院でジャズ・ヴォーカルやジャズ・ギター、ジャズ・ピアノ、ジャズ・ベース、ジャズ・ドラム、ジャズ・サクソフォン等のレッスンを受けてけている方、そしてこれから当院でこれらのレッスンを受けようと思っている方には、このアルバムはジャズのスタンダード曲が数多く収録されていますので、参考用に是非お薦めしたいと思います。

<収録曲>

1.Prelude To A Kiss

2. For Heaven's Sake

3. Happiness Is A Thing Called Joe

4. I'll Walk Alone

5. Supper Time

6. But Beautiful

7. Oh! Look At Me Now

8.Glad To Be Unhappy

9.In A Sentimental Mood

10.I Thought About You

11. Easy Living

12. Do It Again

 

 

 







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