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2022.07.03ブログ〜今月お薦めの1枚 ジャズボーカル編

今月お薦めの1枚: ジャズ・ヴォーカル編~エタ・ジョーンズ『ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ(Don’t Go To Strangers) 』






今月お薦めの1枚~ジャズ・ヴォーカル編は、1940年代から2000年代初頭に至るまでの半世紀以上もの間、ジャズを中心にしながら、ブルース、R&Bまで他ジャンルにも及ぶ幅広い活動を積極的に展開し、ダイナミックで情熱的ながらも安定感の有る唱法で幅広い層に人気を博し、生涯で50枚近いアルバムを制作・発表したエタ・ジョーンズが、1960年32歳の時に制作、発表した「ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ(Don't Go To Strangers)」を選びご紹介したいと思います。 エタ・ジョーンズは,1928年11月25日にサウスカロライナ州エイケンで生まれました。その後、家族ともどもニューヨーク州ハーレムに移住し、そこで育ちました。丁度この頃のニューヨーク・ハーレム地区は、ジャズを中心にした音楽の生演奏を提供するナイト・クラブやレストランや、後にジャズの歴史を語る上で欠かせないコンサート・ホール アポロ・シアター等が次々と作られ、全米各地から演奏の場を求め数多くのジャズ・アーティストが集まって来ていました。 その中には、ピアニストでバンド・リーダーのフレッチャー・ヘンダーソン、デューク・エリントン、バディ・ジョンソン、ジャズ・トランペッターのルイ・アームストロング、ジャズ・サクソフォン奏者コールマン・ホーキンス、レスター・ヤング、ジャズ・ピアニスト アール・ハインズら、後にジャズ界のレジェンドになるアーティストが多数居て、このハーレムの街はジャズの文化が一気に爛熟状態になっていた時期でした。  エタ・ジョーンズは、この様なジャズに包まれた街で育つと言う素晴らしい環境に恵まれるうちに、自然にジャズ、特にジャズ・ヴォーカルに親しむ様になり、10代後半には地元のバンドで歌い始めていました。                                        そして次第にエタ・ジョーンズのジャズ・ヴォーカリストとしての才能は注目され始め、ハーレムの有力バンドの一つを率いていたバディ・ジョンソンに誘われ、彼のバンドのツアーにヴォーカリストとして参加し、これがエタ・ジョーンズにとっての本格的なプロ・デビューになった様です。ただこの頃は同バンドのレコーディング活動には参加していませんでした。                           そして1946年になり、後にダイナ・ワシントンら他の著名ジャズ・ヴォーカリストにも歌われることになる名曲「SaltyPapaBlues」、「Evil Gal Blues」、「Blow Top Blues」、「Long、Long Journey」等をレナード・フェザーをプロデューサーに、ジャズ・クラリネット奏者バーニー・ビガードとジャズ・テナーサックス奏者ジョージーオールドらを共演者に迎え録音、エタ・ジョーンズの初めてのレコードとして発表されました。 その後も1947年には、エタ・ジョーンズはLeonReneの「 ISoldMy Heart to the Junkman」(以前はBasin Street Boys onReneからリリース)と言う当時のヒット曲の初期カバーバージョンを録音したアルバムを発表しました。 またこの頃には、彼女の才能を評価したRCAビクターレコードとレコーディング・アーティストとして契約を結んでおり、また若干21歳の1949年に当時最もジャズ界で人気が有ったジャズ・ピアニスト アール・ハインズの六重奏団との共演を果たす様になっています。 エタ・ジョーンズは、その後も2000年代に入る迄、ライブ活動を続ける一方、レコーディング活動も精力的に展開し、生涯で50枚近いアルバムを発表することになりますが、この内の3つはグラミー賞にノミネートされることになります。それらは、今回ご紹介する 1960年発表の「ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ(Don't Go To Strangers)」、そして1981年発表の「セーブ・ヨアー・ラブ・フォー・三―(Save Your Love for Me、1998年発表の、エタ・ジョーンズを最初に自分のバンドのヴォーカリストに迎え入れてくれたバディ・ジョンソン(Buddy Johnson)に捧げられた「マイ・バディ(My Buddy )」です。 またこれらの内、「ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ(Don't Go To Strangers)」は、エタ・ジョーンズの没後7年が経った2008年のグラミー賞でジャズ部門の殿堂賞に選ばれと言う栄誉を得ました。 エタ・ジョーンズは1960年に「ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ(Don't Go To Strangers)」発表し、100万枚以上の商業的ヒットを記録して以来、続く1960年代は当時のジャズの有力レーベルのプレステージから、オリバー・ネルソンなどの著名なジャズ・アレンジャーやジャズ・フルート奏者フランク・ウェス、ジャズ・ドラマーロイ・ヘインズ、ジャズ・テナーサクソフォン奏者ジーン・アモンズなどのジャズ界の著名アーティストと共演してレコーディング活動を続け9枚アルバムを発表します。そして1970年代に入ってからは、ジャズ・テナーサクソフォン奏者でプロデュ―サーとしても活動をしていたヒューストン・パーソンと、ジャズ・オルガン奏者ジョニー・ハモンドのバンドで出会い共演して意気投合して以来、30年以上の音楽パートナーシップを築くことになります。そしてプレステージ・レーベルでチーフ・プロデューサーをしていたジョー・フィールズという人物が起こしたMuse(ミューズ)と言うレコード・レーベルから12枚ものアルバムを発表することになりますが、ヒューストン・パーソンは共演者としてだけではなく、エタ・ジョーンズのリーダー・アルバムを何枚かプロデュースし、後にはマネージャーも務めました。この様な緊密な関係からか、ヒューストン・パーソンはしばしばエタ・ジョーンズの夫と間違われることも多かったというエピソードも残っているくらいです。 エタ・ジョーンズは1960年代にプレステージ・レーベルから発表した9枚のアルバムで、ジャズ・ヴォーカリストとしての名声を確立しますが、その後のミューズ・レーベルでのこれらのレコーディング活動を通しても、ヒューストン・パーソンの献身的なサポートも有り、更に多くのファンの支持を得る一方、ジャズ界での評価も高いものになり、ジャズ・アーティスト人生の最後の20年間は他のアーティストでは余り類を見ないくらいに、彩り豊かなものになった様です。 最後の録音になったのは、長らくエタ・ジョーンズが尊敬し、影響を受けて来たたジャズ・ヴォーカリストのビリー・ホリデイへのオマージュ・アルバム「Etta Jones Sings Lady Day」で、このアルバムは奇しくもエタ・ジョーンズの逝去の日にリリースされました。 この様に晩年まで精力的にジャズ・ヴォーカリストとして活動を続けていたエタ・ジョーンズですが、癌を患い2001年10月16日に、ニューヨーク州マウントバーノンで、夫のジョン・メドロックや孫娘に見守られながら、72年の生涯を閉じました。 今回ご紹介するアルバムは、エタ・ジョーンズが1960年にプレステッジ・レーベルから発表し、100万枚以上の売上を記録し、後にグラミー賞の殿堂賞も授与された「ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ(Don't Go To Strangers)」です。





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エタ・ジョーンズ Etta Jones 





ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ Don't Go To Strangers





このアルバムは1960年、エタ・ジョーンズが32歳の時に発表したスタジオ録音アルバムです。 このアルバムでは、ジャズ・フルート及びテナー・サクソフォン奏者で、カウント・ベーシー楽団出身のフランク・ウエスや、ベースのジョージ・デュビエ、ドラムには今やレジェンドジャズドラマ―の1人ロイ・ヘインズら実力派アーティストのサポートを得て、エタ・ジョーンズはダイナミックな歌声と、高い評価を受けて来た情感豊かな歌唱力を駆使し、ジャズ・スタンダード曲や、尊敬するビリー・ホリディの作品を見事に歌い上げています。





BarBarBar音楽院は、長年ジャズの街横浜で、現役一流ジャズ・アーティストの講師陣によるレッスンを提供して参りましたが、今当院でジャズ・ヴォーカルやジャズ・ギター、ジャズ・ピアノ、ジャズ・ベース、ジャズ・ドラム、ジャズ・サクソフォン、ジャズ・トロンボーン等のレッスンを受けてけている方、そしてこれから当院でこれらのレッスンを受けようと思っている方には、このアルバムはジャズのスタンダード曲も多く収録されていますので、ご参考用に是非お薦めしたいと思います。





<収録曲>





1 Yes, Sir That's My Baby 
2 Don't Go To Strangers 
3 I Love Paris 
4 Fine And Mellow 
5 Where Or When 
6 If I Had You 
7 On The Street Where You Live 
8 Something To Remember You By 
9 Bye Bye Blackbird 
10 All The Way

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